地方公務員の昇給の実体験を公開!調べ方もお伝えします

給与・待遇

こんにちは、元公務員主婦の「かじゅ」です。
今回は
昇給
についてご紹介しますね。

公務員志望者にお金の話をする理由

お金の話ばかりで恐縮ですが、個人的な考えとして、人が仕事をする目的は大きく次の2つだと考えています。


  • 生活の糧=お金
  • 自己実現=やりがい・成長

後者は個人で感じる差が大きい点なので、少なくとも前者「お金」についてリアルな事情を知っていただき、就職してから後悔することなく安心して公務員を目指していただければという思いがあります。

お付き合いいただければ嬉しいです。

かじゅ
かじゅ

待遇面を知っていれば、やりがいを搾取されるリスクが軽減できます。

給与の基本的なルールだけ、法律に決まりがあります

地方公務員の給与は、

の2つの法律で、「条例で定めること」が決められています。


ただ、「条例で定める」からといって、自治体の首長と議会とが好き勝手に決めていいわけではありません。
地方公務員法には以下のような記述もあります。

生計費並びに及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮して定めなければならない

地方公務員法第24条第5項

たくさんの考慮事項を並べていますが、要は、完全な自由裁量でなく、なんらかの妥当性を求めているわけです。

ですので、大した根拠もなく

新市長
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公務員バッシングして市長になったから給料半額にする!


とか

新市長
新市長

公務員の待遇を大幅アップ!初任給50万にします!


なんてことはできないわけで、公務員の一定水準での身分保障の裏付けになっているわけです。

では、条例にはどんな風に書かれているのか?

地方公務員の給与制度は国家公務員の制度に準じて作られていることがほとんどです。
国家公務員には俸給表と呼ばれるものがあり、

  • 役職
  • 経験度合い(年数)

によって給与が定められています。


今回は川崎市を例に、条例を見てみましょう。

とするとどの条例に規程があるかがわかります。

川崎市職員の給与に関する条例
でした。

では川崎市の例規集から、条例を調べてみましょう。

例規集第11類に同名の条例がありました。

他の自治体では検索をすると直接例規集に飛べたり、例規集内で用語検索ができるのですが、川崎市はできないようです。条例名から探せる市民はほとんどいないでしょうからそういったユーザー目線ではないのが少し残念。

条例を読むと以下のような記載があります。

第3条 給料表の種類は、次に掲げるとおりとし、各給料表の適用範囲は、それぞれ当該給料表に定めるところによる。
(1) 行政職給料表(1) (別表第1)
(2) 行政職給料表(2) (別表第2)
(3) 医療職給料表(1) (別表第3)
(4) 医療職給料表(2) (別表第4)
(5) 大学教育職給料表 (別表第4の2)
(6) 高等学校教育職給料表 (別表第5)
(7) 義務教育諸学校教育職給料表(別表第5の2)
(8) 消防職給料表 (別表第6)

例規集 川崎市職員の給与に関する条例

行政職2は表の下部に「機器の運転操作、庁舎の監視その他の庁務及びこれらに準ずる業務並びに市立学校の学校給食の業務に従事する職員」向けの表であると下部に記載がありました。

ということで、通常の大卒事務職で入る場合、行政職(1)の表が適用になります。

例規集から行政職(1)を引用して見てみると

給料表の見方。行は「号」、列は「級」

  • 級は役職
  • 号は勤続年数(経験度合い)

と考えてみてください。

役職が上がれば級が増え、ひとつ右の列に移動。

同じ役職で年数が経過すれば号が増え、同じ列の下に移動します。

級の具体なイメージはこんな感じ。

級と役職の目安
  • 1級‥新人(〜20代前半)
  • 2級‥ヒラ社員(〜30代前半)
  • 3級‥主任(〜40代前半)
  • 4級‥係長(〜40代後半)
  • 5級‥課長補佐(〜50代前半)
  • ここから↓が管理職
  • 6級‥課長
  • 7級‥部長
  • 8級‥局長

局長以上の副市長や市長、議員たちは特別職と呼ばれ、別の給与条例があります

では毎年の昇給の仕方は?

昇給も同じ条例に規程がありました。

第4条 
3 職員の昇給は、人事委員会規則で定める日に、同日前1年間におけるその者の勤務成績に応じて、行うものとする。
4 前項の規定により職員を昇給させるか否か及び昇給させる場合の昇給の号給数は、同項に規定する期間の全部を良好な成績で勤務した職員の昇給の号給数を4号給とすることを標準として人事委員会規則で定める基準に従い決定するものとする。

例規集 川崎市職員の給与に関する条例

つまり、

  • 基本は4号給UP
  • 勤続成績によって前後するよ

ということ。

これをさきほどの給料表で置き換えてみると、

2級1号の月額150,900円は、一年間ちゃんと働けば2級5号の月額158,100円になるわけです。月7,200円アップ。

では、実体験の昇給ペースを見てみましょう

年数給与月額増減
1年目187,400
2年目195,200+7,800
3年目206,800+11,600
4年目218,600+11,800
5年目230,200+11,600
6年目240,000+9,800
7年目254,300+14,300
8年目253,300−1,000
9年目263,300+10,000
10年目270,500+7,200
11年目281,100+10,600
12年目290,400+9,300
13年目300,200+9,800
合計+112,800

さきほど調べた川崎市の例だと一年で約7,000円の上昇が基本でしたが、夫のケースではそれ以上に上がっている年が目立ちます。

これは、勤務成績や基本給のベースアップが行われた影響によるものとのことでした。

また、八年目は減っていますが別に悪いことをしたとかではなく、

国の人事院勧告を受け、全国的に地方公務員の給与が下がった「給与制度の総合的見直し」というものの影響があったとのこと。

その年は基本給が下がったものの、地域手当が数%上がったので実際の昇給ペースの感覚としては同程度でした。

まとめ!

  • 自治体の給与と昇給は条例を調べてみましょう
  • 役職と経験年・勤務成績で昇給幅が決まります
  • 入庁13年でおよそ11万円上昇した事例あり(大卒政令市事務)

ということでした!

お読みいただき、ありがとうございました!

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